2015年10月18日

賃貸物件における7つの注意点 ~キーワードは「セコい卑弥呼へ」~


賃貸物件を選ぶのって、とにかく難しいですよね。
今回は、私が賃貸物件を選ぶ際に注意している7つのポイントについて記載します。

キーワードは せこいひみこへ です。

セコい卑弥呼へ告ぐ、かしこい賃貸物件の選び方です。


せ:セキュリティ


このご時世、セキュリティの確保はとても大切です。以下にポイントを記載します。

2階以上の部屋であること


防犯上、2階以上の部屋が望ましいです。
やはり1階は侵入したり、覗いたり、何か物体を投げ込んだりしやすいですので。
・・・経験則みたいに書きましたが、私はやってませんからね!

変人や危険人物がいないこと


隣人・近所に変人がいないか、物件を下見する際にさりげなく調べておくといいと思います。奇声が聞こえたり、ドンドンうるさい音がしたり、挙動不審な人が歩いていたりしないか等です。
マンション・アパートの共用部(ゴミ捨て場や駐車場・駐輪場など)が荒れていないこともポイントです。

また、家の周辺に危険人物のたまり場がないかも確認しておきましょう。

とはいえ、物件を見学に行ったときだけでは、なかなか確認しきれないものです。
物件が現在の住居から遠方だと厳しいかもしれませんが、可能であれば、昼と夜それぞれの様子を確認しに行くのがベターです。
昼は安全そうでも、夜になると変人が帰って来たり、不良がたまっていたりするかもしれませんからね。

ちなみに私はセキュリティを重要視しているため、昼と夜だけでは飽き足りず、平日の昼・平日の夜・休日の昼・休日の夜という4バリエーションでの確認を実施しました。(自分が変人!?)

帰宅ルートが安全であること


駅や駐車場などから物件までの距離がそれなりにある場合、その帰宅ルートが安全でなくてはなりません。実際に歩いてみて、確認してみましょう。

特に夜、真っ暗だったり、逆に繁華街すぎて酔っ払いが大量発生していたりしないか、念入りに確認した方がいいです。
ただし、女性であればこの確認自体が危ないかもしれませんので、誰かに一緒に来てもらいましょう。

こ:交通の便


通勤・通学に要する時間や、どれだけ楽に通えるかを考慮しましょう。
毎日のことですから、生活に大きな影響が出ます。

私の場合は毎日電車を利用していますが、駅まで徒歩7分以内であること、駅からオフィスまで50分以内であること、駅には急行が止まること、複数の電車の始発駅であり通勤ラッシュ時にも比較的座れること、乗り換えなし1本でオフィスに着けること・・・などを考慮して決めました。

なお、当然のことながら、完璧に便利な立地だと家賃が高くなります。
私の場合は特急の止まらない駅、複数路線の乗り入れていない駅という条件をのむことで、コストを抑えました。

“セコい卑弥呼へ”をすべて満たすことは不可能ですので、うまく全体のバランスをとることが重要です。

い:インターネット


「賃貸物件の選び方」といった記事はよく見かけるものの、インターネット環境についてはあまり触れられていないことが多いです。
ただ、私はこれで痛い目にあっているので、ここではあえて記載しておきます。

賃貸の契約を締結する際、不動産会社から長~~い重要事項の説明をいただくことになるかと思いますが、実はインターネット環境については、説明の義務がないそうです。(回線業者の方 談)

私の住んでいるマンションの場合、某会社のインターネット光回線(マンションタイプ)が既に敷設されており、マンションプランで割安の契約が可能となっておりました。
しかし、不動産会社からインターネット光回線が敷設されているという説明はなく、また物件紹介のWebページ上にも当該情報は公開されていなかったため、全くその事実を知りませんでした。
そのため、個人的にNTTフレッツ光のマンションプランで契約してしまい、バカ高い工事費を支払い、割高の使用料を月々支払っています。
上記の初めから敷設されていたインターネット回線の案内が業者から来たのは、入居から1ヶ月程度経った後であり、そのときにはすでにNTTと契約してしまっていました。

このようなことにならないよう、インターネット環境についても十分確認しておくことをオススメします!

一方で、初めからインターネット環境が整っている物件について、それをアピールポイントとして「インターネット完備」のように宣伝している不動産会社もあります。これはわかりやすいですね。詳細について不動産会社に聞いてみましょう。

ひ:日当たり


できれば南向きにベランダや窓があるといいですね。洗濯物の乾き具合がぜんぜん違ってきます。
また、カビ対策の意味でも、ある程度の日当たりはほしいところです。

我が家のベランダは南西(ほぼ西)向きですが、曇りの日の洗濯物の乾き具合はいまいちです(^_^;)

み:店・施設


賃貸物件の周辺にお店や施設が充実しているか確認しておきましょう。
ここでいうお店や施設とは、私の感覚・生活スタイルでは以下の通りです。当然、人によって必要なものは違いますので、ご参考までに^^

最低限必要

スーパーマーケット、病院(特にお子様がいらっしゃる方や持病持ちの方)、クリーニング屋 など

あると便利

コンビニ、ドラッグストア、100円ショップ、美容室 など

あると嬉しい

飲食店、雑貨屋、本屋、スポーツジム、公園 など

ただしマンションの場合、1階に飲食店・弁当屋さんなどが入っている場合は気をつけてください。どうしても生ゴミが多くなりますので、虫が大量発生していたり、臭いが気になったりすることもありますので。
近くにあると便利ですが、近すぎると困るというやつですね。

こ:コスト


家賃は収入の何割??


家賃は手取り収入の3割程度が平均的と言われています。
目安にするにはよいかと思いますが、月々の支出は各家庭で異なりますので、家賃は大きな支出となることを踏まえ、やはりもっと正確に計算した方がよいです。

毎月の支出項目(+貯金、お小遣い等も)を洗い出し、いくらまでなら家賃として支払えるかを見積もった上で、それを上限として物件を探すのがよいでしょう。

敷金・礼金のマジック


賃貸物件に2年間住むとします。

 ①家賃12万円、敷金1ヶ月、礼金0ヶ月
 ②家賃11万円、敷金2ヶ月、礼金2ヶ月

なんかパッと見、①の方が高く感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも2年間トータルで見たとき、②の方が高くなります。

 ①(家賃)12万円×24ヶ月+(敷金)12万円+(礼金)0万円=300万円
 ②(家賃)11万円×24ヶ月+(敷金)22万円+(礼金)22万円=308万円

敷金・礼金、侮るなかれ。マジックに翻弄されて損をしないように、月々の支払いだけでなく、トータルで計算する習慣を付けるとよいと思います。

へ:部屋の機能


最後になりましたが、部屋を借りるわけですから、当然部屋そのものの機能面も重要です。

間取り


まずは当然のことながら、間取りをしっかり見ておきましょう。
家具などを置くことを想定して、適宜メジャーを利用しつつ、快適に生活できる広さかイメージを膨らませてください。

部屋の形が三角だったり、なんか変なところに柱があったり、イビツなこともありますので、ネットや資料上の情報(○○㎡)だけで判断せず、実際に物件を見せてもらいましょう。

収納スペース


間取りだけでなく、クローゼットなどの収納スペースがどれだけあるかを見ておきましょう。
引っ越した後の荷物の量を想定して、どれだけの収納スペースがあれば納まるかを見積もってください。収納スペースに入りきらない場合は、別途チェスト等を置く必要が出てきて、部屋の広さを圧迫する原因となります。

キッチン


料理をする方であれば、キッチンの広さやコンロの数などを実際に目で見て確認し、快適に料理ができる範囲かをイメージしましょう。

なお、これは入居日以降の話になるかと思いますが、ガスコンロの火がちゃんとつくか、水がちゃんと出るか等は初めにしっかり確認しておくことをオススメします。

私の場合、キッチンにガスコンロの口は2つあり、そのうち手前の方だけで火の点灯を確認していました。
ところがどっこい、入居後しばらくして落ち着いて料理をするようになり、奥のガスコンロの火をつけようとすると、全くつく気配がないではありませんか。不動産会社に電話して業者の方を呼び、修理してもらいましたが、完全に部品が壊れていたらしく、修理には時間がかかりました。手前しか点検していなかったようです。

入居後時間が経ってからだと責任分界点が不明瞭になりますので、初めにすべて確認しておきましょう。
賃貸物件見学の段階ではガスは通っていないと思いますので、ガスコンロの不具合については気づくのは難しいかもしれませんが、できる範囲で隅々まで確認しておくことをオススメします。

風呂・トイレ


風呂・トイレが別々の方がよい方は、そこんとこどうなってるか確認しておきましょう。
また、築年数がそれなりに経っている場合、清潔感についても見ておくとよいでしょう。

騒音の有無


周辺の騒音の有無も確認しておきましょう。
道路や線路に面していたり、近くに学校があったりすると、音が気になるかもしれません。

私の場合、窓を開けると高速道路が走っており、もう少し先には線路もあるので、それなりの騒音がします。
窓を閉めればほとんど気になりませんが、私は以前、新幹線の線路の真横に長年住んでいたため、騒音になれているだけのような気がします(^_^;)
音に敏感な方にとっては気になるかもしれません。自分にとって気にならない音かどうか、実際に現地で聴いてみて、判断するとよいでしょう。


以上、7つのポイントいかがでしたか?
賃貸物件を探すとき、下見のときには、セコい卑弥呼へを意識してみてください^^